忍者ブログ
何か虚しいな…◆qBMinamin.の岩崎みなみとヘッドホンと携帯デバイス等等ブログ
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ハウジングがとても美しいATH-W1000です。
中古で18800円でした。

デザイン、質感等は文句なしに良いと思います、ヘッドホンでは珍しく「値段に見合った高級感」があります。
赤の木製ハウジングは明るく、それでいて下品な派手さでは無いのでとても見栄えが良いです。
プラグ部まで木製加工する手の込みよう、所有欲を満たしてくれます。
イヤパッドも皮製で装着感も良好。
ウィングサポートの装着感は負担がかからず、頭の頂点が痛くなるようなこともありません。
強いて言うなら、ほんの少し圧迫感があるのと、結構密閉性があるので耳が蒸れます。
ケーブルは布製で癖が付きやすく注意が必要です。
音量の取りやすさはそこそこ、iPod等でも特に問題はありません。

遮音性、音漏れ度は、密閉型としては普通。
とりあえず、大音量で聞かない限りほとんど音漏れが気になることも無いでしょう。

音ですが、やや高音寄りで少し柔らかめ、低音は中低域までは十分に出ている様子ですが、重低音部はさびしく、ちょっと軽い感じです。
低音は少しぼやけ気味、グルーヴ感を求めるのは筋違いでしょう。
大抵の曲ではそれほど量に不満は感じませんが、ズーンと沈み込む低音が欲しい曲では物足りないです。
中音はとても明るくてはっきりしています。
ボーカルはとてもはっきりと聴こえてきて鮮やかですが、粗さや生々しさはあまり感じられません。
高音もとても鮮やかで音の線は少し太め、透明感があって美しい響きです。
中高音の明るさと控えめの低音で、大抵の曲はテンションが高め、鮮やかに響き、聴き応えが出ます。
ただ、ボーカルの息遣いまで感じたいとか、繊細なタッチで曲を聴きたいと言う時にはあまり相性が良いようには思いません。
綺麗な音を聴かせるために音に結構な味付けをしているみたいで、全体的に生々しさの様なものを感じ取り辛いです。
音の分離も少し悪く、全体的に音が団子状になって聞こえます。
ゼンハイザーは音の溶け合いが気持ちよいですが、これは音が混ざって濁って聴こえてしまいます。
あまり分解的に聴くのではなく、このヘッドホンの音の世界に身を任せて、全体の鮮やかな雰囲気を楽しむのが良い使い方かと。
癖が強いので、人や曲を選ぶでしょう。
個人的にはクラシック、それから高音の多い、テンションの高いポップスと相性が良いように感じました。
ロックは低音がもっさり過ぎて合わないし、ジャズはちょっと鮮やか過ぎるかなと言う印象です。
大雑把に合うジャンル、合わないジャンルを区切りましたが、この中でも自分は合う曲と合わない曲がありました。
音の生々しさを感じたいものはダメでした…例えば女性ボーカルの曲でも、声のかすれとか息遣いをリアリティに楽しみたい曲はダメでしたが、それよりもあまりボーカルだけに着目せず全体的に明るく聴きたい曲には大ヒットという感じです。
クラシックも同じく、個々の楽器の質感はあまり出ないのですが、全体的に(特に金管楽器が)明るく響くので、あまり細かいことに着目しなければ印象はとてもよいです。
音にニセモノっぽい癖が乗るので、この辺が好みを分けるかな…しかしこの明るさは、結構癖になります。
ちょっとゾネホンっぽいな。

AH-D5000と比べると、AH-D5000は地味、W1000は鮮やか。
個々の分離、音の質感、透明度などはD5000の方が良く、ボーカルの質自体もD5000の方がリアリティがあり良いです。
ただ、D5000はドンシャリ気味なので中音が少し引っ込み気味で、曲調は全体的に地味になります。
明るく楽しく聴きたいときは、W1000の音に頼りたくなります。
分析的に聴くならD5000、あまり深く考えず気持ちよく聴くならW1000でしょうか。

KH-K1000との比較もAH-D5000と同じような感想です。
KH-K1000はD5000に比べるとフラットで少し明るめ、粗隠しも行われているようですが、それでもW1000はまだ鮮やかです。
W1000では明るすぎたり、低域のもっさり感が気になったらKH-K1000を使うのが良いでしょう。

DJ1PROとは高域の明るさで似ていますが、中低音はW1000の方が出ており、重低音はDJ1PROの方が出ています。
大抵の曲はW1000の方がスカスカ感を感じることが無く楽しく聞けますが、明るさを保ちながら低音の重さも欲しいとなるとDJ1PROの出番となります。
JD1PROはW1000よりも更に高音が鮮やかで、S-Logicのおかげか音がスッと抜けていく印象です。
どちらも音の加工が強い点、音がぼやけ気味な点が似てます。

HFI-780はW1000の低域をもっとカチッと締め、中低音を減らして重低音を盛り上げたような音です。
音の鮮やかさは似ていますが、ちょっと冷徹な印象を抱かせるHFI-780に比べると、W1000は有機的な印象を持ちます。
ボーカル等もW1000の方が艶があり気持ちよく聴けます。
HFI-780は中低域が少なく、曲によってはスカスカに感じることもありますが、W1000ではそんな印象はありません。
音の分離はHFI-780の方が良く、低域の締まりや全体の音の刺激の強さを見ても、ロックでは音がごちゃごちゃにならないHFI-780の方が良いです。

PR
MDR-7506を購入しました。
本当は少し前に購入していたのですが、購入早々こちらのミスで断線させてしまい、修理に時間がかかりました。
日本ではMDR-CD900シリーズが一般的で、7506はあまりモニター用には普及していないように思います。
しかし、音楽鑑賞に使う場合、こちらのほうがバランスが良いと言うことでこちらを購入しました。

サウンドハウスで9980円でした。
実売1万円以下とは思えない、布の敷かれた豪華な箱に入っていて、開ける前から少々満足。
付属品は皮製のポーチと変換ジャックです。
デザイン、見た目、質感等ですが、私の所持している他のリスニング向けヘッドフォンに比べると、少々小さめ、かつ華奢な感じです。
しかし、実際のところ飾り気は少なく、丈夫だと思われますし、小さ目といっても耳はすっぽり収まります。
私は一度壊してしまいましたが、これに限らずどんなヘッドフォンでも破損してしまうような状況だったので、特別こいつの運が悪かっただけでしょう。
デザインに飾り気はありませんが、ドイツのもののように無骨な感じではなく、威圧感が無いのは個人的に少々残念…。
ごつごつしたものが好きです。
RとLは色分けされていて分かりやすく、ヘッドバンド調節部にはメモリに数字が打たれていて、自分がどれほどの長さで使っているかなどが段階調で把握できます。
折りたたみも簡単に出来、コンパクトに収まります。
カールコードでコードがだらーんと垂れないのもグッド。コード自体もしなやかで取り回しが良いです。
この辺はきちっと業務用!って感じですね。
音量は取りやすくて、iPodでも3~4割程度の音量で自分には十分です。
装着感は少しだけ左右の圧迫感があります。
すぐに痛くはなりませんが、長時間つけているとじわじわ効いてくるタイプでしょうか。
イヤーパッドはビニール製、長期使うとボロボロになるタイプですね、安っぽくて少し残念。

遮音性、音漏れは共に不満なし。所持ヘッドフォンの中ではかなり良い部類です。
ハウジングの横に耳を当てると聴こえる程度です。
外でも十分使えると思います、そんなにかさばりませんしね。

では、肝心の音質ですが。
流石に、いくら音楽鑑賞に向いてるとは言え、あくまでCD900との対比であり、この7506もモニター色全開です。
まず音が全体的に非常にクリアであり、低音の分離もとても良いです。
音がとても近くで鳴っているようで、特に中高音はグッと迫り出して聴こえます。
音の粗がとても聞き取りやすく誤魔化そうという気は更々無いようです。少しER-4Sに似た感触です。
低音はダイナミック型よろしく肉厚です。
ガチガチに締まった…という程でも無く、少しだけブヨ付いた低音なのですが重みもあります、それにしてもベースギターの音がよく聞こえますね。
中低音が切り落とされていて曲によってはスッカスカな音がします。
イコライザで250~300kHzあたりを持ち上げるとバランスが良くなりますが鋭利さが若干失われます。
しかし、面白いくらいにドンシャリな音です。
バランス的には少しドンシャリ程度なのですが、音のクリアさ、高音の明るさ、低音の主張、スカスカ感、もうどれをとってもドンシャリによくある傾向そのものです。
これだけの遮音性を確保しつつクリアさのある音のヘッドフォンってなかなか少ないのでは無いでしょうか。
外で痛快な音を楽しむのにとても良いヘッドフォンに思います、ドンシャリ好きは買うべきヘッドフォンですね。
欠点は、まず、上記の通り中低音の切捨てによって音がスカスカしていると言うところ。
ロック調の曲以外だとだいたいスカスカ、物足りなさを感じます。私はイコライザで中低音を持ち上げないと聴き応えをいまいち感じられません。
それから、音が直接的に飛んでくるようで、粗が見えやすいところ。
高音部は、音に余裕が無くてヒステリックな印象を受けます。
艶みたいなものを感じることはほとんどありません、余韻が無いんですね。
スピーカで言うならJBLっぽい感じです。
ジャズ、ロックと相性が良いです。
ポップスはものに拠ります。ギターが無いとスカスカ物足りない傾向です。
クラシックは合わないです。聴くなら中低音の補完が必要です、私的には。
その他、音声を聞き取るのには非常に使えます、英語リスニングとかやるのに向いてます。
幾つか他のヘッドフォンと対比すると…。

VS RH-300
RH-300はMDR-7506が捨てた中低音を見事に補完していてスカスカとは無縁の音です。
逆にあまりに中低音を削ってないので篭った印象も受けます。
明瞭さのMDR-7506、厚みのRH-300って感じです。
音を捉えるという使い方ではMDR-7506の方が良いです、RH-300はモニタ用としては少々穏やかです。
RH-300の方が多ジャンルに渡って活用出来ますが、ロックを過激に奏でてくれるのはMDR-7506です。

VS MDR-XB700
同じソニーと言うことで、似た傾向の音です。
MDR-XB700は重低音が過剰でその分高音への伸びが悪めで、篭り、抜けの悪さがあります。
鈍いXB700に対し7506は軽快さがありますが、その分スカスカ感もあります。
ドライバの性能自体は7506の方が良い印象を受けます。
基本的に7506を使い、スカスカに感じた曲はXB700という使い分けも可能です。

VS HFI-780
7506を聴いたとき一番近い印象を抱いたのがこのヘッドフォン。
両者中低音が少なくソースによっては音がスカスカになり気味。
しかし、モニタ向けと音楽鑑賞向けの違いは如実に出ていて、最たるものが高音の出方。
HFI-780は、余韻は少ない機種ですが、それでも若干響きを残していて、粗隠しは行われています、エッジも少し丸められています。
7506はそこら辺がひたすら素直に出てしまいます、HFI-780以上に音が直接的で、癖が強いです。
低音はHFI-780の方が締まっていて、普段はあまり主張しませんが、重低音の更に低いところとなるとHFI-780が盛り返してきます。
HFI-780は音の綺麗さも感じ取れますが、少し面白みも欠けます。
どちらかと言うと癖無く鳴らすのはHFI-780ですが、7506の方が面白いと感じることが多かったです。

VS SR325i
これも似てると思った機種。
でもやっぱり開放型は響きが豊かで、艶やかさや音のリアルさがSR325iの方がだいぶ良いです。
中低音の凹みもSR325iはそれほど感じないので、スカスカ感もありません。
ただ、高音の明るさが少し似ているように思います。
SR325iで得意な曲は大体7506とも相性が良いので、外に持ち出せないGRADOの代用品になるのでは無いでしょうか。

VS ER-4S
音のクリア感が似ていた機種。
ER-4Sは中低音を捨てていないので7506に比べると充実感のある音ですが、重低音の少なさは流石にダイナミック型には敵わないようです。
高音のバランスはER-4Sの方が良く、あまり周波数特性に凸凹を感じることが無く、全部の音がフラットに鳴っているように感じます。
7506はキツく感じる帯域がありました。
不自然さの無い透明度を追求するとやっぱりER-4Sに軍配が上がりますが、ダイナミック型ならではの充実した重低音は魅力的です。

総評して、良くも悪くもモニターヘッドフォンでした。
でも重低音のパンチが面白い機種でもあります。
音楽鑑賞向けには無難とはとても言いがたい機種ですが、2台目以降の使い分け用モデルとしては価格的にも手ごろだと思います、性能も全然不満の無いレベルですし。
ちょっと勢い良く音楽を聴きたいって時に一本。
ATH-CKM90
BA型だけど落ち着いた音でキンキンさは無し。
最近オーテクは方向性を変えて低域重視の落ち着いた音色のラインナップを増やしているようだ。
この価格帯に繊細低域しっかり系BAイヤホンは無かったのでなかなか良い品なんじゃないかと思う。

UM3X
3wayだけどつながりが結構自然に感じた。
後述のWestone3に比べると、各ドライバの主張が弱くて3wayを誇示する印象は無いが、聴きやすい。

Westone3
前回試聴したとき同様不自然に分離している感じが…。
しかし迫力、歯切れの良さは○。

SE530
中高域の明るさが良い。低域も歯切れが良くて力強い。
10PROは重低音のスケール感の表現が上手くて、非常に沈み込むような低音の表現をしてるけど、SE530は制動を聞かせつつも量が多くて、オーケストラ拠りもロックに向いた低音。
どちらも低音が印象的だけどものによって使い分けるのが理想的。

BOSE in-ear headphone
低域がすごく膨らんでいるけど重低域までは伸びていなくてドスンと響く低音を期待すると若干期待はずれ、バックロードホーンのような感じか。
中高域の一部がくいと持ち上げられていてボーカルは浮かび上がって聞こえる面白さ、案外ストレスは無い。
高域はあまり聞こえてこない。
少し低音過多だけど、装着感と言い音と言い、あまりストレスを感じないつくりで、気兼ねなく聴ける良さがある。
ただ、ボーカルもの以外は微妙…。

BOSE TriPort around-ear headphones
IEに比べると高域が伸び、低域が控えめになってるが、それでもまだまだBOSE色強め。
高域が刺激的で、以外に痛い音を出す。
メリハリはあるが、個人的にはIE位ゆったりしていてくれたほうがうれしい。
HD800を聴く機会があったので簡単に感想を…。
質感ですが、う~む、あまり高級品という感じでは無い…。
振動を吸収する硬いプラスチックというだけあって、プラ製の割には安っぽい印象は受けませんが、かと言って金属のような光沢感も無く、と言ったところ。
硬さと軽さの兼ね合いの上プラスチックに落ち着いたというなら、見た目には目を瞑りますけどね。
装着感は良かったと思います。
あまりその辺意識していなかったため詳しく覚えていないのですが、ストレスを感じることは無かったので。
音に関してですが、HD650、HD600なんかとは毛色が違う模様。
低域が多いとも、高域が多いとも感じない非常にフラットなバランスで、音は硬いとも柔らかいとも言えず、温かみがあるともクールだとも言えず。
金属的な冷たさとか、鋭く迫力のある音だとか、そういうインパクトのある第一印象が非常に薄くて、とても優等生だと感じました。
低音はあまりドカンと音圧を打つようなものではありませんが、全体を包み込むようなHD650の出方とも違い、だいぶまとまっている印象。
高域は全然膨らまずに伸びますが、痛みもまた無い。
Edition8の高音は金属的な冷たさ、艶のようなものがありましたが、HD800は特になんとも言えない、普通に普通な高音です。
普通と言ってしまっていますが、このような癖の無い普通な高域を出せるヘッドホンはそうそう無いのですごいことなんですけど。
強いて特徴を挙げるなら、非常に良い音の分離感でしょうか。
不自然に分離しきるというわけでは無いのですが、開放型ならではの音のほぐれの良さやフラットさが相まって、どの音も他の音を潰さずきちんと鳴っていました。
HD650との違いとしては、高域を包み込むように低域があり、全体が溶け合うように鳴るHD650に対し、あくまで素のままに音を出す印象のHD800で、全体的にはHD800の方が高性能ではありますが、曲や好みによってはHD650の方が良いように感じられることもあるかと思います。
オールマイティに何でも聴くならHD800の方が良いでしょうね、癖が無い分多くに受け入れられるのもHD800だと思います。
個人的には、暗い中からヌボーっと音が立ち上がってくる感じのHD650は、音の厚み、重みがすごく感じられて、その辺が好みだったので、ちょっとライトな印象になってしまったHD800を初めは少し残念に思いました。
しかししばらく聴いていると、HD650では時たま感じた音の閉塞感が皆無で、これもまたありだなと思うようになりました。
ダイナミックレンジがHD650に比べると良く、特に重低域を重く鳴らせるようになっていたところは感動しました。
一つ気になった点で言えば、HD650は上下左右から音が迫ってくるようで、ドライバの存在を感じさせないような広がりを持っていたのですが、HD800は音に指向性が感じられて、どうもドライバが見えてしまうような、全体的に広がらないような音でした。
しかしHD800は再生機器の影響を大きく受けるらしいので、アンプをもっと良いものに変えると解消されそうな気がします。
ちなみに、HD650との比較で印象を書いたのでどうしても音が硬そうなレビューになってしまいましたが、他のヘッドホンに比べると音は柔らかく、やはりゼンハイザーの血は感じられます。
Ω2と比較すると、むしろ音のバランス的にはΩ2の方がHD650に近い印象で、低域がしっかりしたΩ2に対し、すっきりHD800。
HD800と比較すると、Ω2は高域に色付けを感じますし、少しピラミッドバランスな気がします。
HD650の傾向の延長線を考えるならΩ2の方が良いかもしれませんね。
Edition8と比較すると、音を聞かせようと意気込むE8に対し、あくまで自然体に構えたHD800という感じで、力を抜いて聴ける気持ちよさがあります。
手軽に勢いを求めるならE8の方が良いですが、環境しだいではHD800もロックを力強く聞かせてくれるかもしれません。
総評で、癖、ストレスを極力感じさせないバランスの良さを誇る、まさにフラッグシップにふさわしい製品の仕上がりでしたが、インパクトのある音を求めるのは筋違いでしょう。
これを買ってしまうとほとんど他のヘッドホンを使用しなくなる気がする…そんな優等生の頂点のようなヘッドホンでした。
Yahoo!オークションにてSANSUIのプリメインアンプ、AU-D907Fを購入しました。
スピーカ用のアンプとしては、TRIOのKA7300を使用していたのですが、左右の音のバランスが変になったりノイズが乗る様になったりして、ついには音が出なくなってしまいました。
修理するにも色々ガタが来すぎて大変そうだったので、新しいアンプを購入することにしました。
そこで低価格で評判の良いTOPPING系デジタルアンプ、LIHAO.HIS Acoustic Ⅲを購入してみたのですが、どうも高域の伸びが少し悪くていまいち好きになれませんでした。
ただ、価格の割りに良いアンプだと思います、レビューはいずれ…。
Acoustic Ⅲの音に満足がいかなかったので、他のアンプをオークションで探し、AU-D907Fに目を付け、落札。
1万円程度で購入することが出来ました。
シルバーを購入しましたが、見た目や質感はとても良くて見栄えは良いです。
音色は中高音が瑞々しく滑らかで明るいアンプで、駆動力も十分にあり、同じSANSUIやTANNNOYのスピーカも気持ちよい音が鳴るようになりました。
スピーカ用のアンプとしては勿論良い仕上がりで満足したのですが、このAU-D907Fというアンプ、ヘッドフォン端子の出来も実は良いものでありました。
あまり期待もせずヘッドフォンを刺して聴いてみたところ、何とも良い音を奏でるではありませんか。
KA7300やEDIROL MA-20Dのヘッドフォン端子では音のバランスが低域に振り切っていて、それ以外の音が埋もれてしまいとても聴けたものじゃありませんでした。
しかしながらAU-D907Fは、中高域もとても明るく響いて、鮮やかな音を出すのです。
バランスとしては若干低域寄りですが、その駆動力からかとても引き締まった音を出し、他の帯域を濁すことはありません。
存在感は確実に増すのに、決して膨らまず、とても低い帯域までしっかり出るようになる辺り、さすがスピーカ駆動用のアンプです。
中~高音にかけては若干鮮やかに色づけされていて、朗々と響きます。
特に中域は非常に充実していて、これまで埋もれていた音がぐんと存在感を増して聴こえてきて、このアンプを通して初めて存在を知った音もいくつかありました。
今までヘッドフォン用のアンプはポータブル用のアンプしか無く、まともなものを所持していなかったため、こんなにヘッドフォンが豪快に駆動しているのは初めて聞きました。
一番ガラリと変わったのは定位で、しっかり低域が下に定位するようになり、ボーカルは正面に、高域は上に向かって突き抜けていきます。
低域が響くのに、鮮やかで、音の分離もとてもよく、全域が前にせり出してくるよう、まるでヘッドフォンの印象が変わってしまいます。
雄大に響くけど、野暮ったくない、低域は重く、高域は煌びやか、でも中音は凹まず、しっかり主張する。
低域を増やせば高域が目立たなくなってしまう、スピード感を出そうと思えば低域はあまり響いてはダメなど、「あちらを立たせばこちらが立たず」状態になるのがオーディオだとあきらめていたのですが、この音は明らかにどの面をとっても質が向上していました。
携帯プレイヤーの音質差やポータブルヘッドフォンアンプの有無など、ほんの細かい差に感じてしまうほどのなりっぷりです。
こんなのアリかよ!今まで聴いていたのはなんだったんだ。
やはりヘッドフォンにも良いアンプは必要みたいです。
ヘッドフォン駆動のことだけ考えても、1万円ではとても手に入らない質だと思うので、もし1万円くらいで手に入れられたらコストパフォーマンスに優れていると思います。
他のプリメインアンプはどれほどのものかは知りませんが、なにぶんスピーカ駆動用のプリメインアンプなので、ものによってはひどい音を出すヘッドフォン端子も存在するでしょう。
古いアンプ、しかもヘッドフォン端子の音なんて、いくらネットでもレビューはほとんどありません。
古いプリメインを購入するときはヘッドフォン端子の音が良ければラッキーくらいの面持ちで挑むべきです。
この、AU-D907Fはどうやら当たり機種だったようです。


忍者ブログ [PR]
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カウンター
最新コメント
[04/19 A]
[09/02 何か虚しいな…]
[08/22 酢好き]
[02/04 何か虚しいな…]
[02/04 クド]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
何か虚しいな…◆qBMinamin.
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析