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何か虚しいな…◆qBMinamin.の岩崎みなみとヘッドホンと携帯デバイス等等ブログ
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ハウジングがとても美しいATH-W1000です。
中古で18800円でした。

デザイン、質感等は文句なしに良いと思います、ヘッドホンでは珍しく「値段に見合った高級感」があります。
赤の木製ハウジングは明るく、それでいて下品な派手さでは無いのでとても見栄えが良いです。
プラグ部まで木製加工する手の込みよう、所有欲を満たしてくれます。
イヤパッドも皮製で装着感も良好。
ウィングサポートの装着感は負担がかからず、頭の頂点が痛くなるようなこともありません。
強いて言うなら、ほんの少し圧迫感があるのと、結構密閉性があるので耳が蒸れます。
ケーブルは布製で癖が付きやすく注意が必要です。
音量の取りやすさはそこそこ、iPod等でも特に問題はありません。

遮音性、音漏れ度は、密閉型としては普通。
とりあえず、大音量で聞かない限りほとんど音漏れが気になることも無いでしょう。

音ですが、やや高音寄りで少し柔らかめ、低音は中低域までは十分に出ている様子ですが、重低音部はさびしく、ちょっと軽い感じです。
低音は少しぼやけ気味、グルーヴ感を求めるのは筋違いでしょう。
大抵の曲ではそれほど量に不満は感じませんが、ズーンと沈み込む低音が欲しい曲では物足りないです。
中音はとても明るくてはっきりしています。
ボーカルはとてもはっきりと聴こえてきて鮮やかですが、粗さや生々しさはあまり感じられません。
高音もとても鮮やかで音の線は少し太め、透明感があって美しい響きです。
中高音の明るさと控えめの低音で、大抵の曲はテンションが高め、鮮やかに響き、聴き応えが出ます。
ただ、ボーカルの息遣いまで感じたいとか、繊細なタッチで曲を聴きたいと言う時にはあまり相性が良いようには思いません。
綺麗な音を聴かせるために音に結構な味付けをしているみたいで、全体的に生々しさの様なものを感じ取り辛いです。
音の分離も少し悪く、全体的に音が団子状になって聞こえます。
ゼンハイザーは音の溶け合いが気持ちよいですが、これは音が混ざって濁って聴こえてしまいます。
あまり分解的に聴くのではなく、このヘッドホンの音の世界に身を任せて、全体の鮮やかな雰囲気を楽しむのが良い使い方かと。
癖が強いので、人や曲を選ぶでしょう。
個人的にはクラシック、それから高音の多い、テンションの高いポップスと相性が良いように感じました。
ロックは低音がもっさり過ぎて合わないし、ジャズはちょっと鮮やか過ぎるかなと言う印象です。
大雑把に合うジャンル、合わないジャンルを区切りましたが、この中でも自分は合う曲と合わない曲がありました。
音の生々しさを感じたいものはダメでした…例えば女性ボーカルの曲でも、声のかすれとか息遣いをリアリティに楽しみたい曲はダメでしたが、それよりもあまりボーカルだけに着目せず全体的に明るく聴きたい曲には大ヒットという感じです。
クラシックも同じく、個々の楽器の質感はあまり出ないのですが、全体的に(特に金管楽器が)明るく響くので、あまり細かいことに着目しなければ印象はとてもよいです。
音にニセモノっぽい癖が乗るので、この辺が好みを分けるかな…しかしこの明るさは、結構癖になります。
ちょっとゾネホンっぽいな。

AH-D5000と比べると、AH-D5000は地味、W1000は鮮やか。
個々の分離、音の質感、透明度などはD5000の方が良く、ボーカルの質自体もD5000の方がリアリティがあり良いです。
ただ、D5000はドンシャリ気味なので中音が少し引っ込み気味で、曲調は全体的に地味になります。
明るく楽しく聴きたいときは、W1000の音に頼りたくなります。
分析的に聴くならD5000、あまり深く考えず気持ちよく聴くならW1000でしょうか。

KH-K1000との比較もAH-D5000と同じような感想です。
KH-K1000はD5000に比べるとフラットで少し明るめ、粗隠しも行われているようですが、それでもW1000はまだ鮮やかです。
W1000では明るすぎたり、低域のもっさり感が気になったらKH-K1000を使うのが良いでしょう。

DJ1PROとは高域の明るさで似ていますが、中低音はW1000の方が出ており、重低音はDJ1PROの方が出ています。
大抵の曲はW1000の方がスカスカ感を感じることが無く楽しく聞けますが、明るさを保ちながら低音の重さも欲しいとなるとDJ1PROの出番となります。
JD1PROはW1000よりも更に高音が鮮やかで、S-Logicのおかげか音がスッと抜けていく印象です。
どちらも音の加工が強い点、音がぼやけ気味な点が似てます。

HFI-780はW1000の低域をもっとカチッと締め、中低音を減らして重低音を盛り上げたような音です。
音の鮮やかさは似ていますが、ちょっと冷徹な印象を抱かせるHFI-780に比べると、W1000は有機的な印象を持ちます。
ボーカル等もW1000の方が艶があり気持ちよく聴けます。
HFI-780は中低域が少なく、曲によってはスカスカに感じることもありますが、W1000ではそんな印象はありません。
音の分離はHFI-780の方が良く、低域の締まりや全体の音の刺激の強さを見ても、ロックでは音がごちゃごちゃにならないHFI-780の方が良いです。

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