何か虚しいな…◆qBMinamin.の岩崎みなみとヘッドホンと携帯デバイス等等ブログ
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MDR-7506を購入しました。
本当は少し前に購入していたのですが、購入早々こちらのミスで断線させてしまい、修理に時間がかかりました。 日本ではMDR-CD900シリーズが一般的で、7506はあまりモニター用には普及していないように思います。 しかし、音楽鑑賞に使う場合、こちらのほうがバランスが良いと言うことでこちらを購入しました。 サウンドハウスで9980円でした。 実売1万円以下とは思えない、布の敷かれた豪華な箱に入っていて、開ける前から少々満足。 付属品は皮製のポーチと変換ジャックです。 デザイン、見た目、質感等ですが、私の所持している他のリスニング向けヘッドフォンに比べると、少々小さめ、かつ華奢な感じです。 しかし、実際のところ飾り気は少なく、丈夫だと思われますし、小さ目といっても耳はすっぽり収まります。 私は一度壊してしまいましたが、これに限らずどんなヘッドフォンでも破損してしまうような状況だったので、特別こいつの運が悪かっただけでしょう。 デザインに飾り気はありませんが、ドイツのもののように無骨な感じではなく、威圧感が無いのは個人的に少々残念…。 ごつごつしたものが好きです。 RとLは色分けされていて分かりやすく、ヘッドバンド調節部にはメモリに数字が打たれていて、自分がどれほどの長さで使っているかなどが段階調で把握できます。 折りたたみも簡単に出来、コンパクトに収まります。 カールコードでコードがだらーんと垂れないのもグッド。コード自体もしなやかで取り回しが良いです。 この辺はきちっと業務用!って感じですね。 音量は取りやすくて、iPodでも3~4割程度の音量で自分には十分です。 装着感は少しだけ左右の圧迫感があります。 すぐに痛くはなりませんが、長時間つけているとじわじわ効いてくるタイプでしょうか。 イヤーパッドはビニール製、長期使うとボロボロになるタイプですね、安っぽくて少し残念。 遮音性、音漏れは共に不満なし。所持ヘッドフォンの中ではかなり良い部類です。 ハウジングの横に耳を当てると聴こえる程度です。 外でも十分使えると思います、そんなにかさばりませんしね。 では、肝心の音質ですが。 流石に、いくら音楽鑑賞に向いてるとは言え、あくまでCD900との対比であり、この7506もモニター色全開です。 まず音が全体的に非常にクリアであり、低音の分離もとても良いです。 音がとても近くで鳴っているようで、特に中高音はグッと迫り出して聴こえます。 音の粗がとても聞き取りやすく誤魔化そうという気は更々無いようです。少しER-4Sに似た感触です。 低音はダイナミック型よろしく肉厚です。 ガチガチに締まった…という程でも無く、少しだけブヨ付いた低音なのですが重みもあります、それにしてもベースギターの音がよく聞こえますね。 中低音が切り落とされていて曲によってはスッカスカな音がします。 イコライザで250~300kHzあたりを持ち上げるとバランスが良くなりますが鋭利さが若干失われます。 しかし、面白いくらいにドンシャリな音です。 バランス的には少しドンシャリ程度なのですが、音のクリアさ、高音の明るさ、低音の主張、スカスカ感、もうどれをとってもドンシャリによくある傾向そのものです。 これだけの遮音性を確保しつつクリアさのある音のヘッドフォンってなかなか少ないのでは無いでしょうか。 外で痛快な音を楽しむのにとても良いヘッドフォンに思います、ドンシャリ好きは買うべきヘッドフォンですね。 欠点は、まず、上記の通り中低音の切捨てによって音がスカスカしていると言うところ。 ロック調の曲以外だとだいたいスカスカ、物足りなさを感じます。私はイコライザで中低音を持ち上げないと聴き応えをいまいち感じられません。 それから、音が直接的に飛んでくるようで、粗が見えやすいところ。 高音部は、音に余裕が無くてヒステリックな印象を受けます。 艶みたいなものを感じることはほとんどありません、余韻が無いんですね。 スピーカで言うならJBLっぽい感じです。 ジャズ、ロックと相性が良いです。 ポップスはものに拠ります。ギターが無いとスカスカ物足りない傾向です。 クラシックは合わないです。聴くなら中低音の補完が必要です、私的には。 その他、音声を聞き取るのには非常に使えます、英語リスニングとかやるのに向いてます。 幾つか他のヘッドフォンと対比すると…。 VS RH-300 RH-300はMDR-7506が捨てた中低音を見事に補完していてスカスカとは無縁の音です。 逆にあまりに中低音を削ってないので篭った印象も受けます。 明瞭さのMDR-7506、厚みのRH-300って感じです。 音を捉えるという使い方ではMDR-7506の方が良いです、RH-300はモニタ用としては少々穏やかです。 RH-300の方が多ジャンルに渡って活用出来ますが、ロックを過激に奏でてくれるのはMDR-7506です。 VS MDR-XB700 同じソニーと言うことで、似た傾向の音です。 MDR-XB700は重低音が過剰でその分高音への伸びが悪めで、篭り、抜けの悪さがあります。 鈍いXB700に対し7506は軽快さがありますが、その分スカスカ感もあります。 ドライバの性能自体は7506の方が良い印象を受けます。 基本的に7506を使い、スカスカに感じた曲はXB700という使い分けも可能です。 VS HFI-780 7506を聴いたとき一番近い印象を抱いたのがこのヘッドフォン。 両者中低音が少なくソースによっては音がスカスカになり気味。 しかし、モニタ向けと音楽鑑賞向けの違いは如実に出ていて、最たるものが高音の出方。 HFI-780は、余韻は少ない機種ですが、それでも若干響きを残していて、粗隠しは行われています、エッジも少し丸められています。 7506はそこら辺がひたすら素直に出てしまいます、HFI-780以上に音が直接的で、癖が強いです。 低音はHFI-780の方が締まっていて、普段はあまり主張しませんが、重低音の更に低いところとなるとHFI-780が盛り返してきます。 HFI-780は音の綺麗さも感じ取れますが、少し面白みも欠けます。 どちらかと言うと癖無く鳴らすのはHFI-780ですが、7506の方が面白いと感じることが多かったです。 VS SR325i これも似てると思った機種。 でもやっぱり開放型は響きが豊かで、艶やかさや音のリアルさがSR325iの方がだいぶ良いです。 中低音の凹みもSR325iはそれほど感じないので、スカスカ感もありません。 ただ、高音の明るさが少し似ているように思います。 SR325iで得意な曲は大体7506とも相性が良いので、外に持ち出せないGRADOの代用品になるのでは無いでしょうか。 VS ER-4S 音のクリア感が似ていた機種。 ER-4Sは中低音を捨てていないので7506に比べると充実感のある音ですが、重低音の少なさは流石にダイナミック型には敵わないようです。 高音のバランスはER-4Sの方が良く、あまり周波数特性に凸凹を感じることが無く、全部の音がフラットに鳴っているように感じます。 7506はキツく感じる帯域がありました。 不自然さの無い透明度を追求するとやっぱりER-4Sに軍配が上がりますが、ダイナミック型ならではの充実した重低音は魅力的です。 総評して、良くも悪くもモニターヘッドフォンでした。 でも重低音のパンチが面白い機種でもあります。 音楽鑑賞向けには無難とはとても言いがたい機種ですが、2台目以降の使い分け用モデルとしては価格的にも手ごろだと思います、性能も全然不満の無いレベルですし。 ちょっと勢い良く音楽を聴きたいって時に一本。 PR |
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